橋の柱塔に刻まれた Brooklyn Bridge の歴史
(原文)

THE BROOKLYN BRIDGE
1867-1883

THE BROOKLYN BRIDGE, THE LARGEST SUSPENSION BRIDGE IN THE WORLD AT THE TIME IT WAS BUILT, WAS THE FIRST TO SPAN THE EAST RIVER. DESIGNED AND CONSTRUCTED BY JOHN A. ROEBLING AND HIS SON, WASHINGTON A. ROEBLING, THE BRIDGE SPANS 3,661 FEET AND RISES 193 FEET FROM THE RIVER BELOW. THE STEEL CABLEWORK, STRUNG ACROSS TWO MONUMENTAL STONE TOWERS IS FIXED AT BOTH ENDS IN STONE ACHORAGES THE BROOKLYN BRIDGE, A STRUCTURE OF BEAUTY, WAS A MILESTONE IN THE HISTORY OF AMERICAN ENGINEERING.

NEW YORK LANDMARKS PRESERVATION FOUNDATION
1991

橋を歩いてわたる

 橋の柱塔に刻まれた歴史を読むと、この国、この街の矜持を感じ取ることができる。
 古きよき時代にこの橋は架けられた。 この橋の床は木板が張られている。 ボードウォークと呼ばれるものだ。 歩くとボコボコと音がする。
 ここは歩車分離といって、車の通路と歩道が完全に分離されており、 しかも二層構造の上段が歩行者と自転車に開放されている。 古きよき時代、車社会の発展が見込まれていた時代に「歩行者優先思想」が根付いていた。

ブルックリン橋から約100年後、東京湾に架けられたレインボーブリッジは、 眺めのいい上段は車、橋の構造フレームに囲われた閉鎖的な下段は歩行者に割り当てられる。 自転車は上下段のどちらも通行禁止である。

 ブルックリン橋を渡るとボコボコと音はするけれど、木板はアスファルト舗装に比べると格段に快適だ。 夏の強烈な日差しの照り返しもアスファルト舗装に比べれば涼しい。 歩いて渡ったときは部分改修工事中だった。 いつまでも大切に維持してほしいものだ。

 この先いつまでも地域と地域を結ぶ、過去と未来を結ぶ、人々にとって大切な架け橋であってほしい。

2013年 9月 Brooklyn Bridge にて

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